■図書館に必要な家具

図書館を構成する家具には、いろいろな種類がありますよね。

・壁面書架(造作家具)

書架を収める本棚はもちろんのこと・・・

静かに本を読むためのカウンター机や大きなテーブルも欲しいところ。

・ブラウジングコーナー(雑誌架、新聞架)

雑誌や新聞も、貴重な資料の一つです。これにソファを組み合わせれば、立派なブラウジングコーナーの出来上がり。ラウンジ風のデザインが好まれる傾向にあります。

司書さんの執務空間を兼ねた立派なカウンターも必要ですね。学校図書館であれば図書委員の席もお忘れなく。この位置はとても重要で、

・バックヤードを含めた管理動線
・利用者からの視認性
・司書から書架エリア、閲覧エリアへの視認性

に配慮する必要があります。

 

ところで・・・図書館の家具と、市販の家具って何が違うんでしょう?

大事なポイントは、二点あります。

「図書館の家具は、家庭用よりも長い期間使用する」

「図書館の家具は、どんな人が使うか分からない」

です。

図書館は公共の施設ですから、下手すると10年20年も同じ家具を使います。

規文堂にも、ビンテージ家具のような製品の修理依頼が来たり・・・

ですから、耐久性のグレードは妥協できません。

骨組みの強度、材料の摩擦への強さ、接合金具の品質・・・たくさん気を遣っています。

 

また、公共施設であるがゆえ、様々な来客のことを想定します。中には、少し乱暴な扱いをされる方もいらっしゃるかも・・・

「表面が汚れてしまい、どうクリーニングすればいいですか?」というお問い合わせもあります。

特に多いのは、椅子の座面です。長い年月の中、どうしても汚れてしまいますね。

(参考:閲覧椅子TY型)

規文堂の椅子は、お手入れしやすいよう、背が抜けているタイプを基本的に採用しています。

また、レザー張りにすると、さらに拭き掃除も楽になりますよ。

 

他にもいろんなコツがあるのですが・・・それは追々更新していきます。